2019年度 灘中 入試問題分析

こんにちは!
1月も残りわずか
。あっという間に1日1日が過ぎていきます。
変わらず寒いだけでなく乾燥した日々が続いているので、風邪をひかないようさらに気を引き締めて2月を迎えましょう。

本日は、当塾代表の村上による、灘中の入試問題の分析を掲載いたします。

 

算数

 1日目2日目ともに例年より難しく、思考力が問われる問題が多かった。
 来年度はやや易しくなり例年通りの難易度に近づくだろうが、灘が求める算数の学力(思考力)は本来このレベルなのだろう。

 全体的な傾向としては、ここ数年で灘で出題された問題を高度に改良したものが目立った。

 2日目では、書き出したり数え上げたりするような粘り強さを必要とする問題が増えた。日頃から時間をかけて考え抜く勉強をしていた子には取り組みやすかっただろう。

国語

 1日目では作文が出題されたことが大きな変更点だろう。しかし難しいものではないので、指示に従って文章を構成すればよいものだった。

 2日目では、詩は例年通りの難易度。随筆2題も、記述量が増えたものの難易度は例年とほぼ同じであった。平成最後の入試ということで、古き良き時代を題材にしたのだろうか。

 国語の得手不得手で大きな得点差が生じない、総合的に見てバランスの良い難易度になっていた。

理科

 問[3]の立体視は45年生でも取り組める内容だが、問題文に書かれている事実から導かれる原理を考えないと正解にたどりつけない。大問[6]の力学にどれだけの時間を使えたかがカギになる。筑駒受験生はぜひ解いておきたい。筑駒の理科に通じるセンスのいい問題。

 灘らしく、一見すると細かい知識を聞いているように見えて、実際は論理的に考えたり科学的に分析したりすることで答えが出るようになっている。今年はその傾向の問題が多かった。

 

以上、灘中の入試問題分析でした。

次回は渋谷幕張中の入試問題分析を掲載いたします。